ひとり遊びの達人, 映画

「君の名は」にみる日本人の価値観変化


BABAです。
突然ですが、映画「君の名は」って見ましたか?

今さら感ハンパないんですけど、この映画が大ヒットしているのを見て「マジか!人々の価値観が変わってるんだなー」と思ったので、今更ながらブログに書いてみます。
(ネタバレを含みますので、要注意です)

皆さまも知っての通り、「君の名は」は
・ 瀧くんと三葉ちゃんの身体が入れ替わった

・ なんやかんやで仲良くなった
・ 突然、入れ替わり現象が終わってしまった
・ 瀧くんが三葉ちゃんを探すと、三葉ちゃんは3年前の隕石墜落で亡くなっていることが分かった
・ 瀧くんが過去にタイムスリップして、   隕石墜落の事実を三葉ちゃんに伝え、彼女を救った

というストーリー展開で、コレが日本人に受け入れられ、大ヒットしたことになります。

 

かくいう僕も感動したんですが「ちょっと待てよ」と思っている自分もいます。
だってこれって、瀧くんは「過去を改ざん」してるじゃないですか。

瀧くんが過去を改ざんしなかったら、例えば
・瀧くんは誰か他のヒト(Aさん)と結婚して、Aさんが幸せになれたかもしれない
・糸森町消滅によって復興需要が発生し、そのお陰で幸せになった経営者・従業員がいたかもしれない

 

つまり、「瀧くんは自らの都合を優先させて、他の誰かの幸せを奪い取った」ということになります。他のヒトには他の物語があったのに、過去を自分の都合の良いように改ざんすることでそれを奪い取った、ということです。

確かに目の前のヒト、自分の目に見える範囲のヒトはみんな幸せになっていて、それを見ている我々はとても幸せな気持ちになれるんですが、視界に入っていないヒトは不幸せになってるかもしれないですよね。。

そう考えると、僕は少しモヤモヤするのです。

 

僕は映画批判がしたい訳ではなくて、
「日本人も、そういう生き方が肯定されるような時代になったんだ」ということが言いたいです。

昔のアニメ・ゲームとかだと、タイムトラベルなどによって、過去を改ざんしようとするヤツらは、
だいたい悪者として描かれているように思います。
・ ドラえもんの映画とか
・ テイルズ オブ ファンタジア とか テイルズ オブ ディスティニー2 とか

 

だから、日本人から「良し」とされる基準が変わったんだなと。

僕は「自分の見える範囲のことにフォーカスして生きて、それ以外のことに想像力を働かせようとしない生き方」には少しモヤモヤするのですが、でも自分も幸せになるにはそういう生き方をしないといけないんだな・・・と思うのです。

 

「嫌われる勇気」とか「鈍感力」みたいな本がベストセラーになってることからも、みんなそう思っているんじゃないかなと。
誰かが笑って、その隣のヒトが泣いていても、自分が幸せならそれでいいじゃんかと。

なんか難しいことを書いてしまった。うへへ。

 


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