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【2018考察】イースタンリーグ優勝! 最近の巨人2軍の育成力が凄い


BABAです。

 

残念ながら首位広島に圧倒的なゲーム差をつけられてしまい、リーグ優勝の望みがほとんど絶たれてしまった巨人軍ですが、一方で明るい話題もあります。

2軍から次々と若手選手が1軍に昇格し、ベテラン選手を突き上げているのです。そこで、今回は「最近の巨人2軍の育成力が凄い件」について、書いていきます。

巨人2軍のココが凄い①:  1軍先発投手陣の供給

2018開幕時の先発ローテーションは、菅野、田口、山口俊、野上、吉川、大竹の6人でした。しかし8月中旬においてローテーションを守っているのは菅野と山口俊の2名のみ。

残り4名は流動的な入れ替わりを繰り返しており、現時点での先発ローテは以下のように変貌を遂げています。

防御率 投球回
菅野 2.63 144 10 7
山口俊 3.87 142 8 8
内海 2.99 72.1 5 3
メルセデス 1.57 51.2 4 2
吉川 3.93 75.2 6 4
今村 2.82 51 4 2

 

今の巨人を支えているのは育成出身のメルセデスや高卒8年目の今村、長い2軍生活から這い上がった内海であり、彼らを1軍の戦力化した2軍首脳陣の育成力に他なりません。

先発ローテーション以外にも、抑えを務めるアダメスを育て上げたのも2軍の功績であると言えるのではないでしょうか。

 

巨人2軍のココが凄い②:ケガをした2遊間の主力選手をカバー

ペナント中盤において、ショート坂本、セカンド吉川といった主力選手が相次いでケガをしてしまい、巨人は窮地に絶たされました。

それでも巨人がAクラスを保っていられるのは、山本、マルティネス、田中俊といったいわゆる「2軍のレギュラー選手」が主力選手の不在を感じさせない活躍をしていることが大きいのではないでしょうか。

試合 打率 長打率 出塁率
山本 21 .302 .365 .380
マルティネス 19 .180 .344 .242
田中俊 75 .232 .292 .310

 

特筆すべきはショートの入団3年目の山本で、坂本が離脱していた期間に残した成績はレギュラークラスのものであると言えます。安定した守備に加えて、打撃も粘り強く、現役時代の川相さんを彷彿とさせるような選手です。

 

巨人2軍のココが凄い③:岡本、重信の台頭、レギュラーはく奪

もはや論じるまでもないかもしれませんが、入団4年目の岡本、3年目の重信の才能が開花し、レギュラーをはく奪したことも2軍の功績として捉えてあげても良いのではないでしょうか。

試合 打率 長打率 出塁率
岡本 116 .301 .505 .377
重信 41 .314 .431 .333

 

阿部からレギュラーを奪い、開幕から4番を守り続けている岡本もさることながら、「足は速いけど非力すぎる」と言われ続けていた重信がセンターのポジションを奪ったことに着目したいです。

これまで1軍の守備・代走要員として1軍に帯同する期間が長かった重信ですが、今シーズンは2軍でじっくりと体重を増やして筋力を高める練習が功を奏し、明らかにパワーアップした姿で帰ってきました。

 

近年の巨人では「ドラフト上位選手をじっくり育てて、数年後に1軍のレギュラーに」という例がなかなか見受けられなかったことを考えると、こういった入団3~4年目の選手が力を蓄えて台頭するケースは潮目が変わってきていることを象徴するケースであるとも捉えられるのではないでしょうか?

 

巨人2軍のココが凄い④:イースタンリーグで首位を快走

下記がイースタンリーグの順位表(8/24現在)ですが、巨人2軍は首位を快走しています。

チーム 試合 勝利 敗北 引分 勝率
巨 人 97 59 36 2 .621
ヤクルト 101 53 41 7 .564 5.5
DeNA 94 45 43 6 .511 10.5
ロッテ 97 45 47 5 .489 12.5
楽 天 100 44 50 6 .468 14.5
西 武 96 40 50 6 .444 16.5
日本ハム 100 36 57 7 .387 22.0

 

こんなことを書くと、「どうせ巨人は2軍にも豪華なメンバーがいて、そいつらが活躍して勝ってんだろ」と思う方がいると思うのですが、実は若手が躍動して勝っているのです。

 

以下に2軍の主なレギュラー選手のイースタンリーグでの成績を記載します。

年齢 守備 試合 打率 長打率 出塁率 備考
松原 聖弥 23 96 .324 .406 .378 首位打者
石川 慎吾 25 83 .328 .493 .394
立岡 宗一郎 28 44 .336 .464 .408
田中 貴也 25 56 .313 .384 .386
辻 東倫 24 51 .301 .386 .374
若林 晃弘 24 46 .302 .463 .368
北村 拓己 22 88 .271 .396 .368
和田 恋 22 84 .311 .550 .350 本塁打王、打点王、得点王

 

このように、主に20代前半~中盤の選手がレギュラーを張っており、ほぼ全員が割とエグイ成績を残しています。キャッチャーの田中貴まで打率.313って、どういう打線やねんと。この打線には投げたくないですよね笑

 

上記の若手野手陣のなかで特筆すべきは「入団4年目の和田 恋」と「入団2年目の松原」です。

和田 恋は長打力が期待されて高卒ドラフト2位で入団したのですが、昨年までは2軍でも泣かず飛ばずでした。しかし今年になってから2軍で鬼のように打ち出し、現在ファームの本塁打王、打点王、得点王です。

松原 聖弥は2年前の育成ドラフト5位で入団したのですが、今年支配化登録を勝ち取りました。ファームの首位打者で盗塁も19決めている選手ですが長打率.406が示す通り、決して単打だけでの選手ではありません。

 

このように実は巨人2軍では若手選手が躍動しており、1軍出番待ちの状態が続いているのです。

また、詳しくは触れませんが若手投手陣も高卒2年目の髙田 萌生がイースタントップの8勝、防御率も2.62という成果を残しており、今後に期待が持てる状態です。

 

まとめ

ここまで述べてきた4つの観点から、「最近の巨人2軍の育成力が凄い」ということをご紹介させて頂きました。

今年のドラフトでうまく投手を強化できれば、2~3年後くらいには強い巨人を取り戻すことができるのではないか、、と考えています。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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