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【ドラフト2018】2位以下は全員高校生!巨人のドラフト戦略の意図とは?


BABAです。

 

ドラフト会議2018における巨人のドラフト指名の狙い・意図について考察していきたいと思います。今年の指名選手は以下の通りでした。

1位 高橋 優貴 (八戸学院大、投手、左左)
2位 増田 陸 (明秀学園日立、内野手、右右)
3位 直江 大輔 (松商学園、投手、右右)
4位 横川 凱 (大阪桐蔭、投手、左左)
5位 松井 義弥 (折尾愛真、内野手、右左)
6位 戸郷 翔征 (聖心ウルスラ学園、投手、右右)

 

なんと2位以下は全員高校生指名と、大学生・社会人の指名が中心だった昨年度とはまったく趣の異なる指名スタイルとなりました。(去年の高校生指名はドラフト8位の湯浅のみ) それも即戦力タイプではなく、ロマン型というかスケールは大きいが荒さが残り、育成に4~5年かかりそうな選手ばかりを集めた印象があります。

なぜ優勝争いに絡めない状況が続く中で即戦力ではなく、高校生中心の指名としたのはなぜなのか…?

 

また、根尾、辰巳を外した後、ドラフト1位で注目度が高いとは言えない高橋を指名したのも驚きです。 

このブログでは、そのあたりの意図について考察していきたいと思います。

 

巨人のドラフト戦略の意図について

結論から言えば、「今の22~25歳くらいの若手選手への信頼」があったことが高校生重視の指名となった理由ではないでしょうか。2~3年後の近未来を担う選手層はそこそこイケてるから、将来性に張ろうという判断です。

 

どういうことか説明するために、現在巨人に在籍している22~25歳の若手選手層について説明します。

 

若手投手一覧

28 畠 世周 24歳 186 78
29 鍬原 拓也 23歳 177 76
36 桜井 俊貴 24歳 181 86
40 谷岡 竜平 22歳 181 85
41 中川 皓太 24歳 183 86
45 今村 信貴 24歳 180 85
48 池田 駿 25歳 174 71
90 田口 麗斗 23歳 171 85
97 廖任磊 23歳 201 125

 

改めてメンバーを見ると、意外と(近いうちに)1軍での活躍が期待できそうな選手が揃ってないそうなことが分かります。

今年ローテーション投手になった今村、故障で出遅れるもペナント終盤で力を発揮した畠、来年の復活が期待される田口の3人を筆頭に、ドラフト1位の桜井、鍬原コンビ、1軍の壁へのトライを続ける谷岡、池田、中川…。

 

ここに1軍登板を果たした高田、イースタン開幕投手の大江の19歳コンビが控えていることを鑑みると、他球団と比較して近い将来が楽しみな若手投手に溢れた陣容であると言えるのではないでしょうか。

上リストを見て、強いて言えば「三振が取れるスケールの大きな左投手が少ない」点がボトルネックだったところをドラフト1位の高橋 優貴で補強した、という捉え方をすれば極めて理にかなった補強であることが分かります。

 

高橋 優貴は北東北大学リーグにて、現西武の多和田が持っていた最多奪三振記録を塗り替えるほどに奪三振能力の高い左ピッチャーとのことで、今の巨人にはいないタイプとなります。

 

 

若手野手一覧

27 宇佐見 真吾 25歳 181 87
38 岸田 行倫 22歳 176 80
46 大城 卓三 25歳 187 89
0 吉川 尚輝 23歳 177 79
25 岡本 和真 22歳 185 96
52 北村 拓己 23歳 181 85
56 山本 泰寛 25歳 176 76
60 若林 晃弘 25歳 180 77 左右
63 田中 俊太 25歳 178 80
65 辻 東倫 24歳 181 83
98 増田 大輝 25歳 172 68
43 重信 慎之介 25歳 173 70
49 石川 慎吾 25歳 178 77
59 松原 聖弥 23歳 173 72
66 村上 海斗 23歳 189 95
67 和田 恋 23歳 180 88

 

次に22~25歳の野手を見てみましょう。こちらも魅力的なラインナップではないでしょうか?

 

昨年度の「偏向ドラフト」によって戦力豊富になった捕手陣はドラフト補強の必要なし。

今年ブレイクした岡本、吉川尚のドラ1コンビにレギュラーを張った田中俊、坂本故障の穴を埋めた山本のいる内野手陣も充実の陣容です。

 

外野手陣は、1軍で実績があるのは今年小さくブレイクした重信だけと、やや物足りない印象はありますが、2軍タイトルホルダーのの和田恋(ホームラン王&打点王)と松原(首位打者)もいます。

 

優勝争いに参加できない状況が続く中で即戦力を取らず、指名を高校生で固めたのは一見異様に映りますが、「現有戦力の22~25歳の次世代選手は充実している」という判断からくるものであると捉えれば極めて自然なドラフト戦略であったと言えるのではないでしょうか。

 

ただ原監督が復帰し、いよいよ優勝争いへの参加が求められる中で即戦力指名を避け、将来性重視のドラフトを突き通すスタンスを示したことは、高く評価できることだと思います。

 

来年以降に期待しましょう! ではでは。

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