こんにちは、馬場です。
「馬場の恋愛奮闘記」の第5回目のブログ記事です。(モテる人がハウツーを語るのではなく、「
ちょっと前に、総勢200名が参加する”意識高い系若者パーティ”に参加してみました。渋谷のオシャレなレストランを借り切って、平日の仕事終わりに200名以上の(意識の高い)若者が集い、将来について熱く語り合う…というパーティです。
私は恋人探しの目的で参加したのですが(笑)、想像以上に面白い世界が広がっていたのでご紹介したいと思います。
パーティ参加までの経緯
そもそも、「こういうパーティの存在をどうやって認知するのか」から謎だと思いますので、そこからお話しようと思います。
きっかけは、街コンへの参加でした。
街コンで同席した女性に「大阪出身で東京に出てきて、友達がいないんだよねー」という話をしたら、「えー、じゃあ誰か友達紹介するよー!」と言われたのです。
私としてはとてもありがたい申し出であり、その場では「よろしくお願いします!!」と返答しました。
その街コンから数日後、その女性からLINEが来て、「土曜の午前中に、2人で会いませんか?」と誘われました。
「2人で会うってことは、友達を紹介とかではなく、直接アプローチをかけてくるパターンか?」という淡い期待を抱く一方、「これはツボを売りつけられるパターンかもしれぬ」という警戒心も持ちながら、待ち合わせ場所に向かいました。
土曜の午前中、カフェにてお喋りタイム
当日、どこかの駅で待ち合わせ、駅チカのカフェに入り、コーヒーを頼みました。軽い緊張を覚えながら、他愛のない話を始めます。お互いの最近面白かった話、家族構成、出身地など・・・。
幸いにして会話自体は盛り上がったのですが、途中で私は気づきます。この女性が、結婚指輪をしていることに。
待て待て待て、不倫はちょっとしんどい。そういうのは求めてないぞ。
そんなことを考えていると、その様子に気付いた彼女はこう言いました。
「実は、私にはパートナーがいまして、、だから私が馬場さんとお付き合いするとかではないんですけど、私の友達を紹介することはできます。
でも、馬場さんががどんなヒトが分からなかったので、自分の友達を紹介して良いかどうか分からなくて、それで今日のような場を設けさせて頂きました。
今日お話させていただいて、だいたい馬場さんの人となりが分かり、安心して友達を紹介できそうだと思っているんですが、今度私たちが開催するパーティにいらっしゃいませんか?」
なるほど、そういうことか。
この「カフェでのお喋りタイム」は、このヒトを自らの友達グループに入れて良いかを判断するための”面接”だったということか。
そう捉え、深く納得した私は、「そうだったんですね! ぜひパーティに参加させてください(>ω<)」と返答し、彼女のコミュニティに入れてもらうことにしました。
パーティ当日 待ち合わせ
確か水曜日の18時くらいだったでしょうか。渋谷駅で彼女と待ち合わせをし、レストランに向かうことになりました。
僕は、この時点では「10人程度が参加するホームパーティー」的な感じだと思っていました。お互いの友達を呼び合って開催する、異業種交流会?的なやつだと思っていたのです。
「ついにオレもリア充デビューだな。今日はリア充然とした振る舞いをせねば。。」そう思いながら、待ち合わせ場所に向かった記憶があります。
レストランにて・・・
さて、レストランに到着しました。すると、そのレストランは貸し切り状態になっており、総勢200名以上の人でごった返しているではありませんか。
これはもう「異業種交流会をやるレストラン」ではなく、文字通り「パーティ会場」と呼ぶのが相応しい感じです。
さらにしばらくすると、パーティ企画者(オーガナイザーというらしい)の挨拶が始まりました。
挨拶の詳しい内容は正確に覚えていないのですが、
「俺たちのコミュニティは最高だぜ!
このパーティへの参加が初めての人も、ぜひ良い刺激を受けてほしい。
何度もパーティに来ている人は、初めての人がうまく溶け込めるようにチカラを貸してほしい!
じゃあ、今日は盛り上がっていこう!!!」
みたいな感じの内容だったと記憶しています。
なんか、思ってたんと違う…。これ、意識高い系の若者が集うパーティやん、、
私の心は抗議の気持ちで一杯だったのですが、せっかく来たんだし、どういう世界が広がっているか知るチャンスかもしれぬと思い直し、初対面の人だらけの海に潜っていきました。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、「総勢200名が参加する”意識高い系の若者パーティ”で何が起きているのか?」について紹介します。
特長1. 会話の内容は4パターンに集約される
パーティは立食形式であり、そしてパーティへの常連参加者を中心に、いくつかの人の輪が形成され、そこで会話が交わされる感じで進行していきます。
常連さんが会話をリードしていくのですが、彼らの会話の内容は4パターンに集約されます。
① 「このパーティがいかに最高で、イケてるか」という話
② 「パーティのオーガナイザーの●●さんが半端なくスゴイ」という話
③ 「自らの取組みと成功の秘訣」を披露する話
④ 「自らの人生の目標と苦悩」を披露する話
逆に、この4パターン以外の会話は行われません。「最近面白かった映画やマンガ、ドラマの話」や「目の前の唐揚げが美味しい」話も、すぐに遮られます。
ウソみたいですが、本当にこの4パターンの会話のみが全テーブルで繰り広げられているのです。
主に参加者の口から出るのは、次のようなコメントです。
「このパーティに参加して人生が変わった」
「そろそろ起業しようかと思っている (具体的な起業プランはない)」
「オーガナイザーのAさんはマジでヤバイ!悩んでいたことが全部吹き飛んだ。すごく尊敬している」
ちなみに、私をこのパーティに招待してくれた女性の旦那さんも、このパーティのガッツリ幹部さんでした。。
特長2. 意識高い系への強い同調圧力の存在
このパーティにおいては、「意識の高い目標設定がないやつはバカ、価値なし」という場の雰囲気、ルールが存在し、そういった価値観への強い同調圧力が存在します。
パーティへのリピーター1人1人がその価値観の体現者であり、上記の4パターン以外の会話には退屈そうな反応をし、「それよりもこのパーティはさー」という風に、コミュニティの素晴らしさについて語りだす感じです。
日本人的な強い同調圧力への迎合性をうまく突いているのですが、これだけ価値観が統率された部隊を作り、マネジメントするのは、並大抵のことではないので、裏でどういう仕組みになっているのかが不思議で仕方ない感じでした。
新興宗教団体って、こういう空気感なんだろうな…と勉強になりました。
特長3. 教祖様の存在
ここで言う教祖様は、「オーガナイザーと呼ばれるパーティ主催者及び幹部」のことを指します。彼らの行動力、人生観などはパーティ参加者のほぼ全てから尊敬されており、パーティ会場のどこへ行っても「Aさんはハンパない、尊敬しています」と言われ続けます。
会話をリードするパーティ常連組からこれだけ祭り上げられていくと、「自分らは平民であり、彼らは貴族なんだ」みたいなカースト的な空気感がその場に生まれるのです。
そして教祖様は、皆が抱えている悩みを1人ひとり聞いては、「それはあなた自身の捉え方を変えるべきだ。 例えば、こういう風に捉えればチャンスだって捉えられるんだよ」という、ありがたいアドバイスを授けてくれるのです。
そして、アドバイスを受けた私に対して周囲が、「Aさんからアドバイスをもらえるなんて、本当にラッキーだね!!」と言ってきます。
人間の幸せは主観的なものなので、何事も捉え方を変えることができれば大方の悩みは解決します。(しかし、何かに執着すると捉え方を変えられないから苦しいのですが、、)
なので 「捉え方を変えるべきだ」というアドバイスは、どんなシーンでも使える魔法の言葉であり、中身が何にも詰まっていないのですが、環境が整うと尊敬が集まってしまったりするんだと思います。
本当に余談ですが、この「捉え方詐欺師」のテクニックは相手のことを深く知らなくても、いい感じのアドバイスをする際に使えるのでオススメです笑
・・・・・・
そんな感じのパーティでして、社会適合性の低い僕は60分くらいでグロッキー状態になってしまったのですが、一定の人々が熱狂的な場の空気に順応し、テンションが上っている様子を観察すると、一定の社会的価値はあるんだろうなぁ、、と思います。
恐らくですが、以下のような提供価値の構造になっているのではないでしょうか。
ほぼ間違いなくコミュニティ・ビジネスの収益源になっていると思うので、参加される際はそこだけお気をつけください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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