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30代になって「ニヒル」の意味がようやく分かってきた


馬場です。

「ニヒル」って、どういう意味なのかご存じでしょうか?

「何となく斜に構えている」とか。
「熱血キャラではなくて、ちょっと冷静なキャラ」とか。
「戦隊ものでいうとレッドではなくて、ブルーのやつ」とか。

なんとなく、そういうイメージがありますよね笑

 

wikipediaでニヒルの意味を調べると「虚無主義(きょむしゅぎ)」のことであるという風に出てきます。

書かれている内容をそのまま述べると、

この世界、特に過去および現在における人間の存在には意義、目的、理解できるような真理、本質的な価値などがないと主張する哲学的な立場

のことだそうです。ちょっと意味不明ですので、解説を試みます。

 

例えば自分が「世の中から、いじめをなくしたい」とか「環境問題を解決したい」と強く思ったとするじゃないですか。それでも「自分が何かを努力しても、どうせ世界は何も変わりっこないよ」という冷めた考え方のことを、ニヒリズムというらしいです。

つまり「こうしたい」という理想はあるんだけど、勝ち筋 / 実現方法が分からなくて、絶望している状態のことをニヒリズムと呼ぶ。絶望している人をニヒリストと呼ぶ訳ですね。

 

そういう意味では「30代を超えてくると、だいたいの人類はニヒルなのでは?」と思ったりもします笑 みんな、そういう諦めてるものってあるじゃないですか。

ただニヒリズムの海に沈んで、何でもかんでも諦めて生きるのって、それはそれで苦しい。「どうせ何をやっても、世の中には真理とかは存在しないし、何もしても無駄」って考えていくと、最後は「あれー?何で生きてんだっけ?」ってなります。それなら、動物と変わらないじゃないかと。人間じゃないじゃないかと。

 

こんな葛藤を解決するための考え方を、心理学者のニーチェ先生は提言しています。

ニヒリズムにおいて私たちが取りうる態度は大きく分けて2つある。

①何も信じられない事態に絶望し、疲れきったため、その時々の状況に身を任せ、流れるように生きるという態度(弱さのニヒリズム、消極的・受動的ニヒリズム)
すべてが無価値・偽り・仮象ということを前向きに考える生き方。つまり、自ら積極的に「仮象」を生み出し、一瞬一瞬を一所懸命生きるという態度(強さのニヒリズム、積極的・能動的ニヒリズム)

ニーチェは積極的ニヒリズムを肯定し、永劫回帰の思想の下、自らを創造的に展開していく、鷲の勇気と蛇の知恵を備えた「超人」になることをすすめた」

 

こちらもWikipedia先生の説明では解読が難しいので、解説します。ニヒリズムに陥ってしまったとき、我々は2種類の態度の示し方がありますと。

1つ目の態度は「潔く諦める」こと。その時々の状況に身を任せ、動物のように流れるように生きるという態度です。

2つ目の態度は、例えば「こうすれば、いじめはなくなるんじゃないか?」って自分が少しでも信じられる仮説・希望を常に持ち、その仮説を元に一瞬一瞬を一生懸命に行動し続けて生きるという態度です。

なので、最終的には嘘でも良いので、「こうすれば、いじめはなくなるんじゃないか?」という風に自分が信じられるような、仮説を考えること。もし信じられる仮説が思いつかなければ、何らかの仮説を思いつけるようになるまで、とにかく大量にインプットするべきだ…ということです。

そして、仮説が思いついたら、そこに向けて一生懸命行動しろ。そうやって一瞬一瞬を一所懸命生きるのが、素晴らしい人間の生き方なんだ…というのがニーチェ先生の主張(の私なりの翻訳)となります。


「何か実現したい理想があるけど、どうせ何をやっても自分には無理」というニヒリズムに陥らないようにするためには、勝てる仮説が思いつくまで大量にインプットすることが重要であり、いろんな本を読んだり、いろいろと新しいことを始めてみることが大事なのではないか…というのが本記事の結論となります。

 

「本は人を元気にする」とはよく言ったもので、昔は全く意味が分からなかったのですが、30代になってようやく分かってきたなと。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

 


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